ブサイクはつらいよ
全国のブサイクのみんなこんにちは。ブサイクです。
突然だが、ブサイクにはつらいことが多すぎるッ!!(ハズキルーペ)
人間が持つ主要なコンプレックスの内、唯一視認できるがゆえに一番損する回数が多いのがこのブサイクである。
「頭が悪い」だの「足が遅い」だのいくらでも隠せるコンプレックスとは一線を画した存在感を放つ、まさにコンプレックス界のキング。それがブサイク。
具体的なつらいことを羅列するとかいう何回もこすられたボロ雑巾みたいなことしてもしょうがないので、今回私は全国のブサイク仲間に「ブサイクなことに胸を張ろうじゃないか」という提案をしようと思う。
ブサイク(仲間)の定義
本題に入る前に、仲間外れにされたと感じた方もいると思うので僕の中のブサイクの定義を示そうと思う。
ブサイクの定義、それは…
己の心の中にブサイクを飼っている人
つまり
自分の容姿に少しでもコンプレックスを持っている人だ。
実際の容姿の良し悪しなど関係ない。本人の認識の問題なのだ。
例えば、他人から見ればイケメンや美人であっても、本人が自身の容姿に本気で自信が持てずに悩んでいる人がいたとする。
この人も僕からすれば立派なブサイクだ。
そしてこれを見ているあなたがもし少しでも自分の容姿に自信のない部分がある、つまり心の中で小さなブサイクを飼ってたとしたら、、、あなたも立派なブサイクだ。(うれしくない)
ブサイクなのではない、難しいのだ。
さて本題に入ろう。
突然だが、美術の教科書とかに載っている、素人の我々からするとどう見ても下手なのになんか専門家にはすごく評価されている絵に心当たりないだろうか。
我々ブサイクは「それ」なのだ。
素人からすると難しすぎてわからないのである。
その辺の絵師が書いた誰でも上手いと思えるわかりやすい絵(美男美女)と教科書に載るような高尚な絵(ブサイク)、どちらが素晴らしいだろうか。
例えを寿司に変えてみよう。
子供も大人もみんなが美味しいと思えるたまご、いなり(美男美女)と一部の舌の肥えた大人しか堪能することのできないうに、いくら(ブサイク)、どちらが素晴らしいだろうか。
そう、我々ブサイクは美男美女よりも劣っているのではなく、難しいから評価されづらいだけなのだ。
そして美男美女はみんなから評価されてしまうほど「簡単」なのである。
さらに言えば、簡単ということは、美男美女は大衆に媚びた顔面と捉えることもできる。
そしてブサイクは大衆に媚びない高尚な顔面と言えるのだ。
(あまりに美男美女をこき下ろしすぎて申し訳なくなってきた)
さあ、胸張ろうぜ!
数学では難問であるほど評価されるように、世の中のあらゆる物事において難しいというのは簡単なものよりも価値がある。
我々は不細工なんかではない。価値のある顔なのだ。センスのある顔なのだ。
顔だけに限らない。背が低い、太っている、体臭が強い、体毛が濃いなどなど。決して劣っているわけではない。難しいだけなのだ。センスのない素人には良さが分からないだけなのだ。
これから先の人生、また何度も悪意があなたに襲い掛かるだろう。また何度もコンプレックスを嘲笑われるだろう。
でもそのたびに俯かないで、下を向いたりなんかしないで、笑い返してやればいいのだ。「センスのねーな!お前!」と。
そして堂々と胸を張って生きてやればいいのだ。「素人にはわかんねーよ!」と。
アクセス数稼ぎ